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腰痛には、2つの原因があります。

1つは、不良姿勢や持ち上げ動作による負担が、腰や筋肉に負担をかける場合。

もう1つは、仕事への不満や周囲のサポート不足、人間関係の問題など、さらに痛みへの不安や恐怖といったストレスが脳の不具合を起こす場合です。

 

腰に筋肉に負担がかかる腰痛は、身体を守る働きが原因で起きています。

筋肉は、急激に引っ張られるなど、無理な力が加わったり、椅子に座りっぱなしなど、持続的に負担がかかると、損傷から筋肉を守る為に反射的に収縮します。

つまり筋肉が固くなるのは、「身体を守る仕組み」です。

 

筋肉の中には、筋紡錘と呼ばれる、筋肉の伸び縮みを感知するセンサーがあります。

このセンサーには、筋肉を保護する機能があります。

例えば、誰かに急に腕を取られ、引っ張られたとします。筋紡錘は、このように過剰に筋肉が伸ばされた状況をいち早く察知し、この情報を脊髄に送ります。脊髄から筋肉に「縮んで守れ!」という信号を送り、筋肉は瞬間的に縮むことで、断裂などの損傷から身を守っています。

他にも熱いものを触ったとき、とっさに手を引っ込める。びっくりした時、身体が固まって咄嗟に動けなくなるときなどにも、この様な反応が起こります。

脳まで信号を送って判断すると時間がかかってしまうので、緊急の場合は、筋紡錘の判断だけで筋肉を縮めて、身体を守ろうとする反応です。

この他にも、ストレスを受けたときにも、脊髄から筋肉に「縮んで守れ!」という信号を送られ、筋肉は瞬間的に縮んで身体を守ります。

この様な反応を伸張反射(脊髄反射)と呼びます。

 

この伸張反射の反応が筋肉に負荷がかかり、筋肉を包んでいる筋膜に歪みが作られます。

筋膜とは、身体全体をボディースーツのように覆っている、白い透明な膜です。

筋肉への負荷が協力で急激なものであればあるほど、筋膜は歪み筋肉が収縮したままで戻らなくなります。また負荷が長時間に渡ってかかる場合も、筋膜に歪みが作られて筋肉が固くなったままになります。

筋膜の85%は水分でできていて、その水分が筋肉と筋肉、筋肉と神経、血管などの他の組織との潤滑油の働きをしています。筋膜がゆがむと水分が枯渇して、他の組織と癒着し、動きが悪くなります。

また筋膜が歪むと、他の正常な筋膜が引っ張られて身体全体のバランスが崩れてしまいます。

崩れた身体のバランスを整えるために、腰に負担がかかって痛みが現れます。

筋膜が歪みやすいかどうかは、様々な条件によって変化します。今までの経験から、ストレスや睡眠、栄養状態などの条件が悪いと、筋膜が歪みなりやすくなります。

この様な原因で起きる腰痛は、MRIや血液検査などの病院で標準的に行われる検査では捉えられず、原因が特定しきれません。

 

もう1つの「ストレス」に伴う「脳機能の不具合」によって腰痛が起きています。

あなたは、「ストレスで頭痛になった」という言葉を聞いたことはありませんか?

同じ様に、ストレスでも腰痛になります。

「ストレス」は、仕事への不満や周囲のサポート不足、人間関係の問題など、さらには痛みへの不安や恐怖といったストレスが「脳機能の不具合」を起こします。「脳機能の不具合」として身体に現れる症状では、筋肉などの血流不足があります。

両方の不具合は共存することが多く、その共存する割合は、同じ人が同じ日であっても、その日の身体の状態に依存します。

特にストレスが原因で脳機能の不具合が起きると、ストレスの「身体化」が起こります。

「身体化」とは、いわゆる身体に現れるストレス反応のことです。腰痛だけでなく、肩こりや睡眠障害や疲労感、頭痛、下痢・便秘・吐き気など胃腸の不調、息苦しさ・動悸などが身体化に関係する症状が現れます。

息苦しさや動悸の症状は、ストレスにより心臓の血管が一時的なケイレンを起こすことでもあるといわれています。

また心理的ストレスは、脳機能の不具合とは別のメカニズムが関与して「ぎっくり腰」の発生リスクを高めることもわかっています。ストレスを抱えた状態で持ち上げ作業をすると、作業時の姿勢バランスが微妙に乱れて椎間板への負担が高まります。

つまり腰自体の不具合による腰痛を発症するリスクが高まるため、「ぎっくり腰」予防という点からも、ストレスの解消が重要になります。

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